Wednesday, March 30, 2005

乳がん自己検診法/ 乳がんと乳房の健康

Image Hosted by ImageShack.us

webでみつけた自己検診の方法の解説ページをリンク。「なりやすい人」のリストとか、絵が気に入らないとか、いろいろ思うところはある。とりあえず見つけたものをすこしだけ。

誰にでもできる乳がんの自己検診法

乳がんの自己検診


乳がん自己検診法

関連リンク

「反社会的おっぱい」 by フーさん

ピンクリボンなのチャリティや病院のものは、生活習慣や遺伝を強調する(*)けど、環境ホルモン、ダイオキシン、原発なども大きな原因。調べてもまだ研究の必要がある、など、あまりいい資料がみつからない。資料というか、入門的なものを探してる。
*google で乳がん+原因で検索すると、欧米型食生活、女性ホルモン、関連して子供を生まない女性がなりやすいというものばかりひっかかる。
読んでみたいのはこれ。

Image Hosted by ImageShack.us

Breast Cancer? Breast Health! the Wise Woman Way
Susun S. Weed

Image Hosted by ImageShack.us

ここで一部が読める。

手に入れたい/読みたい本のリスト

何も見ないで思い出せるものだけ、、

Image Hosted by ImageShack.us

A New View of a Woman's Body
by Federation of Feminist Women's Health Center
Image Hosted by ImageShack.us



Undivided Rights

Women of Color Organize for Reproductive Justice


by Jael Silliman, Marlene Gerber Fried, Loretta Ross, and Elena R. Gutiérrez
Image Hosted by ImageShack.us

抜粋



Abortion Without Apology: A Radical History For The 1990s
Ninia Baehr
Image Hosted by ImageShack.us


Eve's Herbs: A History of Contraception and Abortion in the West
by John M. Riddle
Image Hosted by ImageShack.us
書評

Monday, March 28, 2005

また本/cunt

Image Hosted by ImageShack.us


Cunt: A Declaration of Independence を購入。Inga Muscio 著。2002年版(増補版)なかなか迷いに迷った本。形がかわいい。
Image Hosted by ImageShack.us

(Feminist)self-defence

Image Hosted by ImageShack.us

ずっ と腰引き気味だったselfdefenceにいまごろ興味がでてきた。(去年行こうと思っていき損ねたワークショップの報告を見つけた。こちら)すいようびのcafeで再開した人12月のヘルスギャザリングでよく話したドイツ人のこに誘われたので出かけた。
あまり力技に集中しない、精神面を重要視したうえでのselfdegenceの思想のようなものを期待していったら、ぴったりそういうものだった。動きながらたくさん考えた。教室にである占拠された建物はネズミが死んでたりしてひどかった。

Image Hosted by ImageShack.us
*覚書/どんなふうだったか(たまに順不同の可能性あり、、)

* いきなり余談、、始める前に部屋のソファーなのど壁に寄せたりしていたところ、だれかが「ぎゃ」と驚きの声を挙げた。見に行くとどり物体があるソファー に横たわっている。掛け物に頭までくるまって男の人が寝ていたらしい。みんなで起こすけどなかなかおきないので、ソファーごと廊下にだしてしまう。この図 は相当面白い。さあはじめよう、とおもったらやっと起きてきたらしく、彼が「何で普通に起こしてくれないんだ、、何でここで寝ちゃだめなんだ、、」とかご ちゃごちゃ寝ぼけながらいうので講師がちょっと始まるから、あとで説明するといって追い払う、、。みんな笑いが止まらない。

* まず丸くなって自己紹介、selfdefenceのクラスの経験を順に話していく。ちょうど8人くらいだったと思う。地域のクラスに参加したけど講師が警 察官(よくあることらしい)で、「こうひねるんだよ」という「こうすればうまくいく」的なものであまり役に立たなかったという話や、武道の経験の話がで た

*体を動かしながら、「攻撃」(なんといっていたかなあ?)として思い浮かべるものを言っていく。

*そして横一列に 並んで向かいの壁ま で「NO!」と叫んで走る。つぎに誰かなんでもいいからなんかいって、というので誰かが「fuck off!」と提案。同じように走る。もう一度「誰かな んかいって」ということで誰かが「Rubbish!(くだらん!のような意味、たぶん)」という。みんな「え?、なんで?」とか言いながらも同じように叫 んで走る

*たち方、歩き方に注意をむける実験。まず顔を上げてまっすぐたち、みんなで目を合わせながら部屋を歩き回る。つぎにポケットに 手を入れ て、足下を見ながら、誰とも目を合わせないで同じように部屋を歩き回る。どう違いを感じたかをみんなで話す。後者だと何が起こってるかわからなくて不安と いう意見がでる。講師は見てる方からしても、不安そうにみえるということを指摘。

*ペアになって再び「NO」と口に出す。ひとりが 「NO」いった らもうひとりやはり「NO」と返すのだけど最初は小さめでだんだん大きくして、また小さくするというルール。最初は相手よりも大きくいわなくちゃいけなく てちょっと緊張するけど、後半は小さくすればいいのでおちついてくる。これは誰かに突然大声で食って掛かられたりした場合、最初は相手と同じくらい大声で 返しながらも、だんだん声を小さくすると、相手も小さくすることがある。これが成功すると、大声で怒鳴られたり、怒鳴りあったりしてる状況よりも怪我など 痛みを伴わない可能性が高いということ。そんな簡単に相手が落ち着くかなあ?という意見もでたけど、講師は誰が誰に対してやっても100パーセント成功す る技なんてないので、これがだめだったら他の手で行くまで、と説明。(このことははじめにも説明された。ひとつの絶対の戦略より、いくつかやり方をしって いて、場合によって使い分けたりする方が安全に場を乗り切る可能性が高いとも言っていた。二つの戦略=叫んで+逃げるというのももちろんありなのだそうで す。)

*ロールプレイ
バス停で男が話しかけてくるという設定。最初は時間 を聞いてくるが、だんだん個人的な質問をしてくる。自分が「嫌だ」と感じた時点 で、「離れてくれ」というのがルール。自分の嫌だと感じる境界を意識して、それを言い訳なしで相手に伝えていいということを感じるためのもの(自分の境界 を言明する/state your own boundary というのはよくでてくるみたい。)

*休憩を挟んでもっと体を使う練習に 入った。ちょっとうまく説明できないけど、体勢にきをつけて、自分にとってやりやすいように基本の攻撃を練 習。目、上半身、下半身のいくつかの場所にわけてポーズを変える。最初は空中で練習したけど、終わりの方でもう一度リュックをサンドバッグ代わりに練習し たらピンとくるかんじになった。このときは、自分の番じゃないひとたちは、けりなどをしているひとに応援の声をかけるようにいわれた。講師がいうには、他 の講師がやっていたクラスで、たまたま「いけー」とか騒いでやっていたのだけど、一人の参加者が実際襲われそうになった時に、みんなの「いけー」という声 が聞こえてきて励みになったということらしい。これをきいてみんなちょっと感激。だからもうすごかった。掛け声が・・。

*この間にもうひ とつロールプレイをした。「断りにくい状況で断る」という練習だったと思う。友達が子猫をつれて 飼ってくれと、言うのを玄関先で断る。ペ アの子猫を持つ方はどんな話をでっちあげてもいいし、断る方も嘘も含めてどんなふうに断ってもOK 。わたしはすでに猫10匹買ってるから無理、という言い訳を使った。一人のひとは「いま研究所で実験に使われてた子猫を開放して連れてきたんだ。今警察に 追われてる、飼ってくれ」という話で望んだ。答えは「警察どこかいくあいだかくまってあげるからそしたら子猫もつれて帰ってくれ」。
*ほかにもあったけど、おぼえてない、、。4回で一セットなのでこのさきは同じメンバーでつづく。ちょうど1月ということになる。次回はヒッチハイクや武器の話もでるらしい。

Wednesday, March 23, 2005

購入:TOUCH ME, TOUCH-ME-NOT: Women, Plants and Healing by Shodhini

インド女性の健康問題をしらしめるために、全土から集まった健康(保健?)活動家たちがあつまってShodhiniというグループを結成。この名前はヒン ドゥーで「女性研究家」という意味。彼女たちはいっしょになって、消えつつあるインドの伝統的な治療法(ほろんどがハーブ)と、自助(self- help)の組み合わせを学んだ。70年代欧米フェミニズムのスペキュラムをつかった自己検診を使いつつ、女性の健康に使える伝統的な治療法を研究。彼女 たちは理療を地域の言語に翻訳し、婦人科治療に手の届かなかった田舎の女性たちに情報や技術を伝達し、「はだしの婦人科医たち」と呼ばれた。(この紹介文 は、ma bettabelle の記事を参考にした)

ハーブの情報も豊富な本だけど、セルフヘルプの実践を続ける上ででてきた問題や、そのほかの経験の記述が貴重で面白い。都会の女性たちが田舎の女性たちと ともにやろうとするときにでてきた状況の違い、それに気づいた後どのように方法を変えていったか、など。そしてさまざまな人種、宗教、身分、階級による違 い、それもえいきょうした その社会で女性として生きてきたものの「病気」「性」に対する態度など、「健康問題」を考える上で、かかせない社会的な要因が これらの経験から語られる。

Image Hosted by ImageShack.us

抜粋、序章→こちら
   結論→こちら 

WANC

WANC(woman anarchist nuissance cafe )at rampart socialcentre
ご飯はおいしかった。フェミニストヘルスギャザリングであった人に再会。
ローラーブレードディスコだった、、。ほんとはやりたかったけど、傍らで見てた。
Image Hosted by ImageShack.us

Tuesday, March 22, 2005

中条流堕胎薬

日本の闇堕胎の歴史を調べてる。(といってもネットだけ・・)
「中条流産科全書」よいう本には漢方による堕胎のレシピものっているらしい。
中条流とは豊臣秀吉の臣下中条帯刀を祖とする産科の一流派であるが、いつのまにか、本来の意味とは別に、御禁制の堕胎を業とする者たちが「中条」または「中条流」と呼ばれるようになっていた。女性が多かった。
だめ。資料が少ない。インチキだったという人も多いし、この前の投稿の女性の病の社会史のひとは堕胎じゃなくてタンポンの始まりだよといってる。

資料:女性の病の社会史

ソース 

Image Hosted by ImageShack.us

《特別講演》
女性の病の社会史
コスモ女性クリニック    野末悦子


(1)はじめに

  今日は日本医学史学会にお招きを頂き、講演をさせて頂くことを心から感謝申し上げたいと思います。会長の杉田先生から、お話がございました時、歴史の知識 の乏しい私にはとても無理ですと申し上げたのですが、杉田先生のお言葉に背くわけにもいかず、お引き受けしてしまいました。

 その後、杉 田先生からは立派な、ご本をお貸し下され、それが、この富士川游著「日本医学史」(1)です。この他に文献としましては、夫の父(矢数道明)の所蔵する本 (2)(4)と、私の家にあった本(3)(5)(6)などを参考にしまして、にわか勉強をさせて頂くことになりました。

 その結果、どう も、どの本を読んでも、出典はほとんど同じものらしく、同じようなことが書かれていることに気がつきました。また、太古より、朝廷や大臣のような高貴な方 々の歴史は残っているものの、その当時の庶民がどんなだったのだろうかというのは、大分後世にならないとわからないということがわかりました。でも、せっ かくの機会を頂き、滅多に読むことのない本を読むという貴重な体験をさせて頂いたのですから、少し、これらの本に書かれてあったことを中心にお話をさせて 頂きます。

(2)神代

 文字のなかった時代のことは、当然のことながら記録がないので、不明となっているのは止むを得な いのですが、「古事記」や「日本書紀」によれば、イザナギ、イザナミの命のまぐわいから日本の国が誕生し、これは生殖を意味するので、最古の医療は産婦人 科ということになるのでしょうか。コノハナサクヤ姫が諸々の神を作られた後、最後に火の神を生んで火に焼かれて死んだとあるが、これは産褥熱ではなかった かという説もあるそうです。また、このお産の時には産室を作ったとされ、最後の彦火々出見命(ヒホホデミノミコト)が後に皇位を継承しているので、後に誕 生したものを長とするという考え方(双生児の場合)と通ずるのではないかという説もあるとのこと、また、豊玉姫の産室を海浜に作った故事にならっている地 方もあり、産室で産後の褥婦を暖めるために火をたく風習も琉球や徳の島に残っている由。

 臍帯切断には竹刀を用いた。これは今も宮中や宮家に儀式として残っているとのこと。豊玉姫の時代に、すでに乳母の風習があり、乳母(チオモ)湯母(ユオモ)飯嚼(イイカミ)湯坐(ユエヒト)がいたそうです。 

(3)奈良朝前(BC97~AD710)

 701年文武天皇の時代:大宝律令の医疾令第16条で女医養成が記され、これで、産婆、看護婦を養成したらしいが、後にこれは廃止された模様。お産と白粉の製法を行った。神宮皇后の鎮懐石が後の岩田帯の始まりとする説もあった。

  お産の姿勢には坐産と臥産があるが、豊玉姫は臥産、景行天皇の皇后と神宮皇后は坐産のようだ。臼によりかかってお産をした、樹木に手をかけてお産をしたと ある。アイヌに臼によりかかってお産をする風習が残っているという。このころ、多産が奨励されている。賜りものとして、綿、布、稲、乳母、などの記録が天 武天皇の673年にある。

 卜、占が盛んで、お産の際に産綱に干物の鮎をつけた。これも玉島村に残る風習。祇園祭りの出山のくじ番で出産の難易を占うこともこの頃の名残とか。

(4)奈良朝(710~784)

 722 年に女医博士が制定されているが、その内容については不明。仏教伝来以降、女人の一切を罪悪視するようになって、婦人の出産、月のものを不浄視するように なった。別室にする、神仏参拝はだめで、また竈や井戸に近寄らせない。これは江戸まで伝えられている。とあるが、昭和の時代にもあった。

(5)平安朝(784~1186)

  仏教の支配した時代で、加持・祈祷・僧医。最古の医書「医心方」30巻が984年に出されているが、これは、唐の「産経」「千金方」よりの摘録である。妊 娠中の過ごし方の中で、六ヶ月には野外に出て、走犬や走馬を見たり、鳥や獣の肉を食すべしと肉食を進めている。しかし、塩分の取りすぎはいましめており、 妊娠中毒症の予防と通ずるものがある。産所の建設とその向きについての記載もある。安産のまじないに「夫外より水を口に含んで婦の口中に口移しすること 27度に及べばたちどころに児生まる」とあり、ラマーズのようだ。

 胎盤を埋める吉日吉方を陰陽師に聞く。臍帯の切断は銅刀を用い、長く(67寸~56寸)沐浴は当日は清拭のみ、2日3日に行った。子供が弱い時には臍帯切断を行わず、浴湯に入れ、後に切断、薬液湯を用いた。

 腹帯、昔は衣の外、今は内、(1264)時期は五ヶ月、その後鎌倉では6~7月。 産所。陰陽師により選定、里方または別の家一村共同の産屋(福井、香川)母子保健センターのはしり。

 分娩を介助する助産婦の始祖は1077年皇后の出産の記録によれば、腰抱(側仕えの老女または格式のある経験豊かな女房)支那からの伝来語。後に江戸時代には取上翁が出現し職業化。腰抱→取上婆→産婆。 臍帯切断は、継ぐとされ、小刀、咬断、焼断。

 沐浴は翌日または翌々日に産湯の儀。 血忌触穢は上古にはなし、奈良、平安朝で仏教の力が強くなるにつれて月経中や妊娠中の女性は別扱い、家族と火を分かつ。

(5)鎌倉時代(1186~1334)

  医学書では1303年に「頓医抄」、1315年に「覆載万安方」が出された。「万安方」の62巻の中、31~38が婦人門、婦人の諸病、妊娠の生理、妊娠 と陰陽道、妊娠中の疾病、その治方、産室の準備、臨月予備の薬品、催生の霊符、異常妊娠、産後の疾病、治方。39巻は小児編で、断臍、臍帯の保護、剃髪、 乳母の選定。宋の「婦人大全良方」(1237年)が僧により持ち帰られたのにならったと思われる。

 沐浴には薬品、香木、珠玉を入れた。 妊娠した児を男児にする「変性男子の法」が祈祷により試みられた。 産後の摂食。古来産後7日間は安眠させず、座らせていたが、性全はこれを大害と。禁食 には多くの果物や魚類が、また好物にも果物、野菜、魚、鳥や獣の肉が上げられている。身体を冷やすものが禁食の方に多いようだ。 胎教として、禁食がいろ いろ紹介されている。兎の肉を食すと、欠唇、羊の肝を食べると子に厄が多い、ろばの肉を食べると延月難産になるなど。

 「産所は移転」「腹帯の儀」は五ヶ月には限らない。また、「戌」の日にも定めず、「酉」「子」の日が多かった。1230年、北条泰時の頃から「戌」の日とされた。臨産時には「鳴弦・蟇目」弓を用意(武家)

(6)室町時代(1334~1568)

  中国(明)に留学したもの多く、竹田昌慶、坂浄運、田代三喜、和気明親、吉田宗桂、金弘重弘ら。医書としては「福田方」(1362)有隣(僧)による 12巻があるが、新しい内容はない。初の産婦人科医:安芸守定、1358年に足利義光の誕生の際の侍医として仕え、後、宮中にも。医書「撰聚婦人方」3 巻:南条宗鑑による処方録。上巻、月経、妊娠婦人諸病編。中巻、妊娠中傷碍、45編。下巻、臨産及産後諸症66編。本書が最古とされているが、金沢文庫所 蔵の鎌倉末期「産生類聚抄」2巻の方がこれより以前のものかもしれない。

(7)織田・豊臣時代(1568~1615)

  室町末期に田代三喜が明より李朱医学をもたらし、曲瀬道三がこの説に従い、1571年に「啓迪集」8巻を著す。この第7巻が婦人門で、胎前、産後の2編、 助産についてふれているが、特色はない。産科専門医書としては「中条流産科全書」1668年村山林益出版。膣内に薬品挿入、膣座薬、タンポンの始まり。堕 胎と間違われたもよう。

(8)徳川時代(1615~1868)

前期:香月牛山「婦人寿草」(儒医)上中下6巻、取上婆のはじまり、職業化。

中期:古医方が再び力を取り戻す。

 賀川子玄「産論」鉄鉤の発明。胎位についての正論。腹帯無効有害説。産後7日間の跪坐に反対。娩出術の発明、回生術、穿顱術。これらは一子相伝で、秘伝とされた。

 職業産婆が認められたのは、徳川前期であるが、産婆の語源は支那。1765年賀川玄悦の「産論」に記載あり。 腹帯論:有害・無害両説あり。折衷論、改良論あり。

 当時の産科書も多く、「無難産安生論」や「産論」「産論翼」「産育編」など。

後期:古医方が盛んになり、後世派は不振。オランダ医学の輸入。1825年シーボルトが長崎に来住。産科は賀川家及びその弟子たちによっていよいよ盛ん。

 賀川満定に女医博士の辞令。鉄鉤を改良。

 賀川蘭斎、人工流産の記載。「産科秘要奥術弁」(産科免許秘録)「堕胎の術」(牛膝(ゴシツ)イノコヅチの根)を用いる(ラミナリアあるいはブジーと似る)。

 片倉元周「産科発蒙」オランダ医学導入。黴毒、ライも治療。

 奥劣斎、多くの著書あり。名文「母子両全の術」「発啼術」 蛭田克明、名医なるも著書なく、口伝のみ。

 立野竜貞、産科機械考案し、子宮口切開「割宮術」「産科新論」3巻、1819。

 水原三折、探頷器1835年考案。オランダ、ウィンケル産科全書に紹介される。「産育全書」11巻、破膜器、カテーテルなど発明。

 難波本立、「胎産新書」1844年。 平野重誠、「坐婆必研」「とりあげ婆心得草」2冊1830年。始めての助産婦の本。

 賀川南竜、「南陽館一家言」解剖図。

 伊古田純道、帝王切開元祖、1852年。

 足立無涯、オランダ流産科開業の祖。

 高井伴寛、「淫事養生戒」1815年。妊娠中。

 羽佐間宗玄、「老婆心書」腹帯強くは禁。

 松本義篤、「養生訓付録」貝原益軒に追加。

 華岡青洲「産科銷言」。

 美馬順三、賀川子玄「産論」をオランダ訳し、ドイツ産科雑誌に紹介(シーボルト)。

 神田実甫、「蘭学実験」1846年、外妊の記載。

 稲葉蚕水、「復古明試録」1803年、妊娠と脚気。

(9)むすび

  以上、駆け足で、神代から徳川時代までの主として産科の記述について触れてきたが、「女性の病の社会史」という頂いたテーマからは大分離れたものになって しまったのではないかと思う。女性は生む性に違いないが、女性の病は産科だけにはとどまらないはずであるから、もっと広い視野に立ったアプローチがあるは ずなのだが、今回得られた資料からは残念ながら、それは叶えられなかった。近代になって、女性が社会に進出してからの病には、結核があり、また、それ以前 から梅毒その他の性感染症など、女性史の立場からも研究されてよいテーマであろう。

参考文献
 1.富士川游:日本医学史 真理社 1952
 2.梶完次・藤井尚久:明治前日本産婦人科史、明治前日本医学史第4巻 1-210 1964
 3.富士川游・小川鼎三:日本医学史要綱 1-2 平凡社 1974
 4.小川鼎三:医学の歴史 中央公論社 1964
 5.大塚恭男:医学史こぼれ話 臨床情報センター 1995
6.まや万沙子:隠された女の時代 松香堂 1999

Sunday, March 20, 2005

ミニコミ獲得/Wives' Tales/sexyouality

買いそびれて気になっていたミニコミを昨日たまたま手に入れられた。
Image Hosted by ImageShack.us
Wives' Tales
viva  voce と hotpantz と同じような内容。どのページもレイアウトがばらばらなのがいい。絵が多めで楽しい。またハーブやいろいろ自分ででき る「婦人科系」の「治療(以前も含む)」の紹介がおおいけど、とくにこれは個人的な体験や考えの歩合が強いのが特徴。

Image Hosted by ImageShack.us
sexyouality
モノガミー文化(結婚に代表される二人の人間だけによる性的な付き合い理想とされる文化)に挑戦するという副題で、それ以外の関係を求めるときに出てくる問題についてどう考えていくか、という複数の著者による書き物をあつめたミニコミ。まだよんでいないのでまた。

『なぜ婦人科にかかりにくいの?』

Image Hosted by ImageShack.us



『なぜ婦人科にかかりにくいの?』まつばらけい・わたなべゆうこ 著
著者たちによる内容紹介をみるかぎり、よさそうな本。とりあえず。
Image Hosted by ImageShack.us
以下、紹介文から引用
私 たちふたりは、相談活動などを通じて、婦人科医療にはぐれたり、適切な医師にたどりつけていないために、苦痛を長引かせたり、病気を進行させてしまった人 たちに数多く出会っています。一方、不安をあおって、必要もないのに、医療に追いこむようなことはしたくありません。そのため、私たちの合言葉は、「必要 なときに、婦人科にかかる機会を逃さないために」。そして、どうせかかるなら、「あなたが、安心・納得できる治療が受けられるように」。
 利用者 がネットワークするなかで、見えてきたことがあります。婦人科は、医師や病院によって、診断や治療法にかなりのばらつきがあること。不十分な説明しか受け られず、医師とのコミュニケーション不足に悩んでいる人が山ほどいること。外来での医師との会話が外にもれ聞こえたり、患者に無断で研修生が内診の見学を することが当たり前になっていたりと、プライバシーが守られていないこと。カルテの開示など、情報公開が遅れていること。良性疾患、悪性疾患を問わず、必 要なメンタルケアや、その人に合った治療を選ぶためのサポートが不足していること。医師によっては、診察を通じて、女性である患者さんの生き方、人生設計 にまで、口を差しはさんでくること。検査や治療には限界があるのに、患者にそれが知られていないため、医療への幻想が独り歩きしがちなこと。がん検診に よって引き起こされる被害のこと……。ほかの医療の分野でも事情は似たりよったりのところがありますが、婦人科は特に情報が少ないので、それが見えにくく なっています。


目次など本の詳しい内容はこちら
他にこの本の感想を述べてるものとして参考

Friday, March 11, 2005

mooncup2

DIVACUPのホームページをみたら、やはり同じもののよう。
とrいあえず自転車も問題ないし、歩いているときなんか何も感じないのが不思議。外のトイレでもすぐ入れなおすことができた。ただはじめは入れる方向を何度か間違えたりした。入れるときは 小さくするからいいんだけど、出すときがやっぱり広がったままなので、痛いわけじゃないけどちょっと入り口を最後のいちばん広い部分が通るときは緊張。で も繰り返すうちに入れなおすのが楽しみになってすぐとってみたりとかしていた。摂ると本当にきれいに血液がたまっていて、こんなもんか、というかんじ。付 け心地がいいのはたぶん、タンポンが血液と一緒に他の液体もすいこんでしまって乾いたところでひろがるのに対して、こっちは血液は回収するけどそのほかは 同じだからかなと思う。シリコンだから当たってるかんじもしない。書いていて宣伝してるみたいで嫌になってきたけど、出店で買おうと思って迷ってたときに 横にいた女の人が「人生変わるよ」といったのに比べれば、、、。トイレではずしたら落とすんじゃないかとか、いろんな不安はぬぐえたし、あとは寝たときど んな感じか楽しみ。なにもしにないでほっとくのが理想なんだけどね。(先月の夜はたまたまそうした。足が血だらけになるのだけがお風呂入りたくなるから面 倒だけど。)free bleeding.(自由なる流血)
Image Hosted by ImageShack.us
(↑最初の4時間つけた後の量はこんな感じ(カップ半分よりすこし少ないくらい)。2日目で本格的にははじまったばかりなので、たぶん一番多い日。そのあと2時間でこの半分くらいだったかな。)

月経カップ体験/mooncup

月経カップムーンカップが届いた。今つけてみた。今のところ心地いい。これから自転車に乗るけどどうなるかな。。ラブピースクラブで販売しているディーヴァカップと変わらないものだと思うけど、(イギリスかアメリカかの違い)確かめてみたい。後本当にまったくもれないかまだ心配なので今日はナプキンもつけておく。
ちなみに他の月経用品は、市販のナプキン、タンポン(アプリケーター付き/なし)以外に、布ナプキン、海綿スポンジ、オーガニックタンポンを使ったことが あります。キーパーは色からして腰がひいてたのですが、ついにこれに手を、、。値段はある女性からかったものが13ポンド(2600円ほど)。10年は使 えるらしい。
Image Hosted by ImageShack.us

Wednesday, March 09, 2005

web周期表/My monthly cycles

怠け者のためのWEB周期表
ただの部分とお金を払う部分があるけど、ただのところだけでも便利。いままでの周期を入力して先の月経開始日も計算できる。体の調子もいろんな項目にわけて記録できるようになってる。英語だけど、決まった入力しかないのでいろんなひとに使えるんじゃないかな。。
Image Hosted by ImageShack.us

sisters of the yam/ bell hooks

Image Hosted by ImageShack.us


Sisters of the Yam: Black Women and Self-Recovery bell hooks
Image Hosted by ImageShack.us
アメリカの黒人女性のwell-being (主 に精神的な)健康状態を形作る支配の構造を描く。これは自己啓発本の棚にならべられてもいいような、黒人女性に直接読者を絞ったものである。というのは、 self-recovery 自己回復の過程のために必要不可欠なものとして、この支配の構造を支配されている者自信が学ぶこと(知ることではない)をあ げているのだ。ただ「黒人女性はこうやって抑圧されている」ということを告発する本なのではなく(それでも十分価値はあるのだけど)その後どうするか、に ついての本なのだ。黒人女性に読者を絞ったとは言っても、実はいくつかのことはその他のひとにもあてはmるのではないのかといっている。わたしは「正直さ について」のくだりが、初めて読んだときから頭の中で呼応してしょうがない。わたしたちが正直であること(真実を言うこと)の難しさ、嘘をつくことでやり ぬかなければいけない仕組みを悔しそうに書くのだ。さらに話はひろがって、社会変革のためには個人の変革が不可欠だし、逆も同じだという。いい本。少し引用。訳は自信ないままなので参考まで。

many of us(black/+women?) were raised to believe that we should never speak publicly about our private lives, because the public world was powerful enough to use such information against us
わたしたちの多くは、私的なことをおおやけに話すべきではないと信じるように育てられた。なぜならおおやけの世界は、そのような情報(私的なこと)をわたしたちに不利な形で使うのに十分なほど力強いから。


Telling the truth about one `s life is not simply about naming the"bad" things, exposing horrors, It is also about being able to speak openly and honestly about feelings, variety of experiences, It is fundamentally not about withholding information so as to exercise power over others.
自分の人生について真実を語るということは、単純に「悪いこと」を挙げたり、恐れをあらわしたりするというだけではない。それ は同時に感情や、さまざまな経験について自由に話すことができるということでもある。それは本来、他者に対して権力を行使するために情報を与えずにおくこ とではない。
Image Hosted by ImageShack.us

Tuesday, March 08, 2005

women+mental health メモ

black women + mental health
アメリカにおける黒人女性とメンタルヘルス

MADchicks

MAD pride の中の女性とメンタルヘルスに焦点を当てた活動をする団体

out of sight out of mind(class war Federation) 

Class War による労働者階級の女性とメンタルヘルスの関係を書いた記事
Image Hosted by ImageShack.us
Title What makes women sick
Author Doyal, Lesley

(もはや面倒なのえ訳もせずコピペ。。そのうち自分で詳しいこと書く)
同じタイトルでイスラエルの女性のことを書いた本があるので紛らわしい。。
たしか家事と賃労働からみた女性の健康など、メンタルヘルスに限らないけど面白い調査をしている。
この著者の日本語訳でているものに「健康と医療の経済学 : より健康な社会をめざして」というものがある。
Description
Lesley Doyal draws on a wide range of disciplines to highlight the limitations of medical models in understanding global patterns of health and disease in women. Examining in detail the impact of sexuality, fertility control, reproduction, domestic labour and waged work on women's well-being, she shows how gender divisions in economic and social life affect their experiences of illness, disability and mortality. A concluding chapter illustrates the multiplicity of ways in which women around the world are challenging the threats to their health.

  • カタカナでメンタルヘルスといっているのにとくに意味はないのだけどmental health のいい訳語ってなんだろう。この辺の本を日 本にいたときに読んでいなかったのが行けないのだけど、精神衛生せいいんかな。精神保健、精神の健康。どれも医療の枠内に聞こえるのが不満。

Monday, March 07, 2005

緊急避妊レシピ/ ビタミンC

Image Hosted by ImageShack.us


HOTPANTZより。
注意、、(通常の避妊の手段ではないので、定期的に使ってはいけません)
妊娠の心配があるセックスをしたあと(女性器と男性器の直接の接触があり、避妊手段がとられなかった、あるいは失敗した場合)
すぐにビタミンCのタブレット(500mgが理想。そして「噛める」タブレットはだめ)を膣にいれる。酸性がpHバランスを変えて、精子が生存し続けるのを避ける。
用量:1つか2つのタブレットを12時間ごとに膣に入れる。
同時に高い用量のビタミンCを口径摂取する。(1日に6グラムが目安)
膣に不快感が生じたらアロエベラを塗る。
Image Hosted by ImageShack.us

Sunday, March 06, 2005

月経痛をやわらげる知恵 とハーブ

翻訳に疲れた(飽きた)。
HOTPANZにある月経痛をやわらげるためのアドバイスを記載する。

Image Hosted by ImageShack.us

  • 塩、砂糖、加工食品をさける。(白砂糖、白小麦、しろパンを含む)
  • カリウムを含む食品をたくさん摂る;バナナ、ドライフルーツ、メロン、オレンジ、にんじん、緑の葉っぱ系野菜、じゃがいも)
  • 濃い緑の野菜とオレンジをビタミンAを摂るために食べる(緊張を和らげる)
  • オートミール、ブロッコリ、パセリ(煎じて飲むもよし)、バジルナッツ、アーモンド、海草などをカルシウム(痙攣をとりのぞく)を摂る為に食べること、海草はタブレットでとってもよし
  • 暖かい風呂、下腹部に暖かいお湯のはいったボトルを置く、激しい、あるいは軽い運動、オーガズムなどはみな緊張と痙攣と痛みを和らげる助けになる
ハーブ
  • 生姜を煎じて飲む(生姜を卸したら沸騰したお湯で30-60分煮る。粉末の場合は小さじ1をカップにいれ蜂蜜とレモンを加える。これを1日三回。蜂蜜レモンと生姜だったらインスタントもありそうだね)、あるいは根を噛む(おろして蜂蜜とまぜて水と飲んでもよし)
  • Red raspberry leaf(きいちごの葉/学名:rubus idaeus)のお茶は効くけど定期的に飲まないといけない(1月以上がせめて。6ヶ月くらいのみつづけるとたいてい痛みはなくなるという。)。穏やかなので長い間使っても大丈夫。
  • セイヨウノコギリソウ(yarrow/学名:Achillea millefolium )をカプセルで、抽出液あるいは煎じて飲む。月経がくる1週間前にはじめて生理の間飲み続ける
Image Hosted by ImageShack.us

MENSTRUAL EXTRACTION

Image Hosted by ImageShack.us


MENSTRUAL EXTRACTION(月経収集?この先はMEと 省略)という月経を早く終わらせる+早期中絶の方法を紹介した記事をある ミニコミ(最初の投稿に写真が載っているVIVA VOCE)から翻訳転 載する(時間の都合で今時点ではほぼ直訳)。その方法が考え出された過程や、それを使って素人(免許がないという意味で)の女性たちによってひっそりと行 われた中絶サービスまで話は広がる。 Herbal Abortionにも通じることだけど、専門家の手にゆだねないというのはどういうことか、調査の重要性や責任の問題にも触れる。


MEはロレイン・ロスマン(Lorraine Rothman)がキャロル・ダウナー(Carol Dawner)の助けを経て1970年に発展させたもの。この考えはLAにあった小さな活動家の集団による自助クリニックから来た。
そ の女性が数週間まえにあう隠れた中絶クリニックを訪れて、そこではトラウマ的でない(精神的な衝撃のない)吸引による中絶技術を使っていた。彼はを子宮に さしこんだ排官(細いチ
ューブ)と手に持った注入器を使って子宮の中身をを集めた。(一行省略)キャロルはこの機器の弱点をすぐに見つけて家に持ち帰り、 洗練させてDel-Emを作り出した。




Image Hosted by ImageShack.us

ME は女性が自分の月経周期、それゆえ生殖生活(reproductive life*この訳はちょっとわからない。。)を管理をしつづけるための技術として 発展した。生理予定日あたりに子宮の中身がそっと吸引して出され、来る月経が軽くおおいに短いものになる。もし数週間後に卵子が受精したら、それも同じよ うに吸引して出される。

法的状況が一番有利なときでさえ、女性は自分の事情を申し立てるために同情的な医者を探しだすことを余儀なくされ、専門家の手に自分を明け渡さなければいけない。リバータリアンの視点からすればこれは理想でもなければ絶対に必要なものでもない。
女 の人の集団によって行われる処置は、免許はないが自分たちを熟練者にしてきた。なぜならなぜなら彼女たちのやっていることは個人の決定に対する力やコン トロールを増やすだけではなく一般的(非個人的な)な臨床状態よりもで安全であり精神的に傷が付くにくい確率が高い。なぜなら一般の病院ではしばしば赤い テープ(?)や、働きすぎでいつも同じ疎外された従業員などによって、必要なタイミングより処置が遅いことがあるからだ。
わ たしたちの熟練性の独占への攻撃はしかし、わたしたちが体系的な訓練についての徹底的な研究の重要性を否定するものではない。確かに、このような処置を行 ういかなる非合法、非公式な団体も超誠実でなければならない、専門家以上にずっと。より難しそうに見せることによって技術の謎を深めるためではなく、その 責任が現実的で深刻なものだからである。(つづく)

“No Going Back” (1988) 
 ME(Menstrual Extraction)のハウツービデオ

入手先
Federation of Feminist Women's Health Centers
633 E. 11th Avenue
Eugene OR 97401

2006/8/29 加筆

日本語でこれについて触れているページ

http://d.hatena.ne.jp/lefteye69/20060224

http://d.hatena.ne.jp/okumi/20060723


(541) 344-0966.

Saturday, March 05, 2005

HERBAL ABORTION

Image Hosted by ImageShack.us


Image Hosted by ImageShack.us

ハーブを使って妊娠を終わらせる方法。いろいろおもうところはあるけれど、まずのせておくことにする。ビタミンCやドン・クアイ という日本でも簡単に手に入るものも載っている。生姜やパセリは補助ハーブとして使える。
Herbal Abortion is not D.I.Y.
と いうあるウェブサイトにのっているエッセイにも書いてあるように、この方法はそれなりの労力や時間がかかるうえに、成功する確率はそんなに高いわけでは ない(たくさんの人の経験をきいて学べば学ぶほど高くはなるのだけど)ので、ひとりでやるぞ!という意気込みよりは、そばに誰かにいてもらったり、何人か で一緒に様子を見ていくのが望ましいのだとおもう。inconplete abortion (不完全な中絶)になってしまったときは病院へむかって、初 期流産とおなじ手当てを受けなくてはいけない。できるだけのサポートを受けることが重要。
ウェブサイトとして、このパンフもだいぶぶん参考としているのが、Sister Zeus による、
Living with Our Fertility
同じひとによって管理されているサポートメーリングリストもある。
それにしてもこの表紙、ちょっとおどろおどろしい。。

Friday, March 04, 2005

更新

December 15の投稿に、パンフや本の説明を加えた。

このブログのいく末

まだメモ帳のような、誰にも教えていないブログ。偶然みつかるのはいいけど、まだひとにいって面白いと思うようなものになってないので。
ブログというかたちか、webサイトかミニコミかはわからないけど、ここに集めた情報をなにかのかたちでそのうちおさめたいなとおもっている。歴史的、社会学的な調査にくわえて生理通、性病、中絶、出産に関連したハーブを使った療法などの実践的(政治的)な方法論自分が面白いとおもうもの、自分の周りの女性が興味を持ちそうなものからまとめていきたい。
なのでいまはまとまらない本棚、プリントの山のようなブログでも、よしとしておこう・・。

資料:魔女・・魔女 、産婆、看護婦 ?

Image Hosted by ImageShack.us

このあたりのことを調べ続けてたらますますいろいろ見つかるので、別の投稿として残しておくことにする。

関連書。絶対タイトルでたくさんの人が引いてしまうきがする。でもこれ以上の訳もないし。。



出版社の紹介文(一部変更)
古代の癒しの女神から、魔女、産婆、看護婦、女医まで、医療の中の女性原理の抑圧および復権の過程を、豊富な史料に基づきながら克明に跡づけた稀有の書。


「魔女・産婆・看護婦」と「癒しの女性史」両方にふれたエッセイ
論文、、

  • 医療化に対する専門職化分析の意義−20 世紀アメリカにおけるナース・ミッドワイフの場合−(pdf)

今日の読書:Take Back Your Body A D.I.Y. Gynecology Primer

Image Hosted by ImageShack.us

自分でする「婦人科診察」のススメ、のようなもの

Our bodies are our most basic resources. To utilize them, treat them well, and keep them out of the reach of patriarchy, it helps to know what's going on inside. The Gynecology industry has hijacked much of the autonomy and self-awareness that witchy women of centuries past enjoyed. Let’s get started on taking it back.


その先はweb上で。こちら。

タイトル変更/Witches, Midwives, and Nurses

タイトル、とりあえず変更。いいものが見つからない。でも月経に限定しないで書き留めておこうと思ったので限定しないタイトルにした。

Image Hosted by ImageShack.us

Image Hosted by ImageShack.us
た またま調 べていて、パンフとして買った「Witches, Midwives, and Nurses: A History of Women Healers」が92年に日本語(長瀬久子訳『魔女・産婆・看護婦──女性医療家の歴史』 法政大学出版局に訳されて出版されていることがわかった。) 英語版は web上でも読める。こちら。
日本語訳はこちら。

この本の簡単な紹介もみつけた(自分でするのがめんどう)。こちらのページから以下に引用。
  近年では医学部に入学する女性がかなり増えてきたが、依然として医師は、男の職業という性格が強い。これに対して看護職は、圧倒的に女性の職業である。医 師が治療し、看護婦が世話をする。医師が上司であり、看護婦は部下である。収入も社会的評価も、医師の方がはるかに高い。
 両者の関係は、男性と 女性の間の不平等の典型例であり、縮図である。そればかりではなく、医師が評価の高い男性向けの職業となっていることが、医療のあり方に歪みをもたらして いる疑いもある。男が地位と権力を手に入れる手段として、医療が利用されている可能性があるからだ。
 B・エーレンライク、D・イングリシュ著「魔女・産婆・看護婦」(法政大学出版局・二二六六円)は、医療のこうした仕組みが形成された背景を、中世の魔女狩りにまでさかのぼって論じたもの。
 魔女とみなされて処刑された女性たちの多くは、経験から蓄積した技術をもって民衆を治療した女性医療家や、出産の手助けをした産婆だった。彼女らへの弾圧を画策したのは、支配階級に仕える男性医師たちである。弾圧は成功し、男性医師たちは権限を独占し、高い地位を得た。
  医療から追放された女性たちは、後に看護婦という形で再び医療へと組み込まれていく。しかし彼女たちの役割は、「医師には絶対的服従という妻の務めを捧 げ、患者には母の無私の献身を捧げ」ることだった。その反面、看護という役割を免除された医師は、格上げされたのである。
 原著が出版されたのは、一九七三年。ウーマンリブ運動の初期にその活動家によって書かれた本書は、一気に読ませる熱っぽさをもっている。訳文も大変読みやすい。
 大和岩雄著「魔女はなぜ空を飛ぶか」(大和書房・二〇〇〇円)によると、魔女が空を飛ぶのに使うほうきは、男根を意味すると同時に、産婆の象徴でもあるのだそうだ。引用の多い切り貼りのような本だが、一三〇枚も収められた図版が楽しい。

こちらの訳本は私が欲しくて買いそびれてるパンフComplaints and Disorders: The Sexual Politics of Sicknessも一緒に訳されている。
こちらも日本語で紹介、引用したサイトを発見。(発見といっても10年以上前に出版されてる・・)
十 九世紀頃の医療に関して、女性の側から論じた書籍。魔女狩りが上流階級の下級階級に対する抑圧の側面を持っていた事、経験主義的な産婆から観念主義的な男 性の医者へと取って代わられた理由など、医療に関する様々な事が述べられています。メイドさん関係は『女のやまい』に載っています。
………………
  家事使用人、つまり「門のなかの他人」はそう簡単には追い出せなかった。なしでは済まされないが、信用できるだろうか? 二十世紀の二、三〇年代を生きた ことのある人の言うところでは、「銀器か何かがなくなれば、召使いが取ったに違いなかった。家族のだれかが病気になれば、当然、召使いが何か運んできたと 疑った」。
 「腸チフスのメアリ」事件は、家事使用人からの感染の危険性に公衆の注意を釘付けにした。この事件に関する短い記事から、その劇的衝撃を知ることができる。
  メアリ・マロンは、オイスター・ベイ、パーク・アヴェニュー、サンズ・ポイント、メーン州ダーク・ハーバーなどの上流階級地域で働くアイルランド系アメリ カ人のコックだった。彼女の人物保証書は立派なもので、雇い主は彼女の料理を好み、一家の災難に直面した時の彼女の落ち着きに感銘を受けたものも多かっ た。主人の一家が惨事に遭うのが、マロン女史の職業生活の特徴のようだった。
 一九一五年に彼女が最後に隔離された時、彼女のかつての雇い主たち の家庭には五二人の腸チフス感染者が出ていた。そのうち三人は重態だった。雇い主たちは腸チフスが発生しても、ニューヨーク市保健局の厳格な検査が、マロ ン女史を被告としてあばくまで、家庭内のだれか他の使用人のせいにしがちだった。実験室の試験の証明では、彼女は自身は発病しないが、腸チフス菌の保菌者 だった。一九〇七年に彼女は始めて拘束され、イースト・リヴァーの小さな島の隔離所に入れられた。三年後、コックをしないという条件で誓言して釈放され た。一九一三年、誓言を破って追放された。二年後にまたしてもコックとしてクィーンズ病院に現れたがここも、腸チフスに襲われた。
 マロン女史 は、自分は腸チフスで発熱したこともなく、保菌者でもなく、宣伝効果をねらった保健局の役人の罪のない犠牲者だと、いつも言い張った。一九〇七年に保健局 の役人が彼女を拘束しに来た時、彼女はまず肉用の大フォークで抵抗し、次に裏の窓から逃走して、樽でバリケードを築いた。彼女はただちに車で公衆衛生実験 室に運ばれたが、公衆衛生局の名高いジョセフィン・ベイカー博士が彼女を押さえ付けるために胸の上にのしかかっていた。一九一五年の彼女の最後の逮捕は ニューヨークタイムズによれば、またしても窓や裏庭を駆け抜けて追いかけっこをする「第一回と同様活発」なものだった。
 これは細菌ゲリラ戦の最 も過激なものだった。新聞の日曜付録はマロン女史が死神の姿でフライパンにガイコツを投げ込んでいる漫画を掲載し、ニューヨークタイムズは、人物証明書を 徹底的に調査しないで召使いを雇う危険性について、重々しく解説した。腸チフスのメアリは、手に触れる一切を毒する「病原菌として」の女性のシンボルとし て伝説のなかに生き残った。(『Ⅱ 女のやまい』の『労働階級の「病原菌」としての女性』の中の『労働階級の女性の持つ特別な危険性』より)
………………
 この中では、十九世紀に於いては、上流・中産階級の淑女は病人として、下層階級の女性は病原菌そのものとして扱われて来た事を語っています。

ついでにこのパンフにも言及した歴史サイトのコラム。
Why Only Women Get Hysterical
  • 日本の助産婦歴史を研究した大林道子の情報。こちら