ヤングローズ補足/10項目の健康プログラム
4月20日に投稿したヤングローズの補足と10points health programの簡易なやくを載せます。まず、ヤングローズとは、ウィキペディアによると、
ヤングローズ(英語表記:Young Lords)は、後にヤングローズオーガナイゼーション(Young Lords Organization)という名前に変更されたアメリカ合衆国の政治グループ。ニューヨーク(主にスパニッシュ・ハーレム)においてヤングローズ党 (Young Lords Party) は、ニューヨークとシカゴを中心としたアメリカ合衆国の各都市に点在する、プエルトリコ出身者のヒスパニックナショナリストの組織である。
ということです。資料としては、ヤングローズ・インターネットリソース(英文)と、元ヤングローズのインタビューや当時の映像をまじえたヤングローズの歴史をたどる映像(音声は英語)がYoutubeにアップされています。
ギャング組織から政治組織、そして支部の一部は政党へと姿を変えブラックパンサー党と同じコミュニティの解放をめざしたヤングローズは、この10points health programではブラックパンサーと共闘する一方、女性の生殖/産むこと・産まないことに関わる管理の問題についての関わり方に特徴があるようです。
以前に手に入れたい本として紹介した、Undivided Rights:Women of Color Organize for Reproductive Justiceというアメリカの白人女性以外の強制不妊手術を告発し中絶を受ける権利のために戦った歴史を紹介する本の中にも、ヤングローズの名前がでてきます。ブラックパンサーが民族が増えること=ブラックパワーの前進と考えていたため中絶についてそれを必要な権利と認めることは難しかった。もちろんヤングローズの中でも中絶は強制不妊手術と同じく(その手術を受けさせられる当事者の権利を侵すのみでなく)「民族虐殺」ととらえられていたが、合法化されてから初めて中絶手術を受けて死亡したヒスパニック女性の件に応答するかたちで、自分たちが管理する安全で衛生的な中絶クリニックを設置した。
こういう方向を取る前には、ヤングローズ内の何人かの女性が「女性の地位についての文章(position paper on women)」を党として発表するよう強く要請したことなどが大きく働いたのだと思います。まだよく調べられていませんので今回の補足はここまでにします。
関連
positionpaper on women(pdf・英文)
Statement on Abortion (pdf・英文)
(訳の質は悪いし注がたくさん必要と思いますがまずは参考程度にだします。ウィキペディアともどもお助けください。)
10points health program(10項目の健康プログラム)
1. わたしたちは自分たちの抑圧された地域にすむ人々とはたらく人によるすべての保健医療の管理が欲しい
2. わたしたちは患者とはたらいている人の労働条件や患者へのケアをよくするため、そして保健政策をつくるための組織を作る権利が欲しい
3. わたしたちは、現在建設途中である病院がすぐ建てられ地域のニーズに応えることを望む
4. わたしたちはすべての医療施設の中の私たちの民衆の完全雇用と昇進、そしてすべての科学学校の自由入学制が欲しい
5. わたしたちはすべてのひとがうけられる無料の保健医療が欲しい
6. わたしたちはすべての地区に地域が運営する簡単な健康上の問題を扱う診療所が欲しい
7. わたしたちは家から家の、衛生管理、栄養管理、薬物中毒、保育、高齢者サービスを扱う予防医療ケアが欲しい
8. 私たちは失業、粗末な住宅、栄養失調、警察の暴力、そして他のすべての形の搾取のような主な健康上の問題を浮き彫りにする教育プログラムが欲しい
9. 私たちは、住民、学生、組合、労働者組織にこのプログラムをわたしたちの民衆の利益のために積極的に支持して欲しい
10. 保健革命的団結運動(Health Revolutionary Unity Movemen)の役割はすべてのわたしたちの民衆を団結し、教育し、そしてわたしたちの民衆を弱くしつづけ、自己定義と完全な自由のためにたたかうことを不可能にしている腐敗した保健医療制度を暴くことである