12月1日は世界エイズデーあるいは STOP AIDSデー
赤いリボンをつけてみても近所のひとからは「赤い羽根募金」と間違えられるかもしれません。イギリスブレア首相が着けているのを見て募金したのねーなんて思わないでください。
多くのエイズ教育、性教育、あるいはセーファーセックスの啓発運動は「安全な行動」と「危険な行動」を延々とリストにして、「こんなことやらないもん」と思った人からいつもの生活に戻っていくという状態を助長してるかんじがします。
私が数年前に少し関わったHIV/AIDSとセーファーセックスのキャンペーンでは、ワークショップの講師は「男はひとりでもできるから」と言ったり、準備 の段階でコンドーム以外/女性+男性、男性+男性以外の部分もカバーしたいと言ったけど実質上無視されたことなどからさっさと離れました。自分でカバーす べき情報も調べようとしまけどうまくいきませんでした。
古本屋へ行ってすこし古いHIV/AIDS関連の本を探そうと思えば、そのほとんどが女性を男性や子供に対する「感染源」としかみていなかったり、男性同性愛者を「エイズ蔓延の温床」をしながら女性ー女性のセックスは存在しないかのように扱われる者に必ず出会いました。
もう少し「進んだ」資料をみつければ「女性同士の一番感染の可能性が低い」とあり、その低い感染をどう防ぐかについては「デンタルダム」と「グローブ」が存在するということにとどまっていました。
女性同士の感染率が低い、と言う内容に関しても当時友人に話したところそれはそもそも女性同士のセックスにおけるHIVの感染率はその他のグループに比べてほとんど調べられていないのも原因だと聞いた。
同じように、男や子供に対する感染源とされた女性が「自分の」体をどう感染から守るのかについての助言や研究はあまり見当たらなかった。
例のHIVキャンペーンでポスターの絵が男ー女のみだっていうので直してもらおうとしたとき別の人が「異性愛と同性愛の人に同時に対応するのは難しい」といった。でも実際たいしたことはなかった。あと2ペア(MxM、FxF)の絵を加えてもらった。
肛門の組織が感染に弱いことをいうのは、「男性どうし」のセックスをする人に向けてのみでいいのでしょうか。そこにペニスやほかのものを入れるのは男性 じゃないかもしれないことを考えれば、可能性的に当てはまらない人はいない、ということになります。私がやっていること、やっていないこと、の範囲では多 分十分ではないと思います。これはやるかもしれない、相手や自分の気持ちの変化で可能性がないわけではない状況にはそうなるまえに心構えや準備ができていたほうがいいと思います。
注射針を使う環境にない、というのも結構なことだけど、友達が使ってたら少しはその人を感染から守るための知恵をもっていないと無力感を感じてしまうかもしれません。
あ るワークショップで話した保健所の職員の人は、もう10歳以下の子供にしか期待できない。大人になってから教育してもだめ、みたいなことをいっていた。何 度教えてもセーファーセックスを実践しない成人に何度もあっていやになったのだろうけど、ちょっと見捨てないでほしい(笑)。
性感染症予防とセーファーセックスは今まで同じことと考えていたけどいまはちょっと違います。
セーファーセックスはセルフディフェンスと似ていて自分がどこまで心地よく過ごせるかを追求する技術を大雑把にくくったものと思っています。SMプレイ中 だったらSの人は非常口を確認したりMの人の安全を意識していなければならないし、相手に予防用の道具(ダムやコンドーム)を使ってほしい時に切り出す練 習をするとか(!)、相手が嫌いなんでもなくてしたくないときに気持ちよくしたくないって伝えるとか大人にも考えることがいっぱい・・。
今回の投稿はあまり実践的に役立つものではありません。
HIV陽性のあなたが感染症にかからないためには