Tuesday, October 17, 2006

女(わたし)のからだから合宿 中絶分科会

「ザ・中絶〜嘘と沈黙を超えて」分科会参加報告。SHOSHIRENさんにも送る予定のものです。グループワークで誕生日が早いひとが発表をすることになり、11月うまれなので発表をして、ついでに感想も書くことになっていました。時間がたってしまったけれどとにかく。「ザ・中絶〜嘘と沈黙を超えて」分科会参加報告。  グレープフルーツ

*分科会の流れ*

分科会は参加者がグループに分かれて、ポストイットに「中絶」から連想するものを
書いて、大きな白い紙の上で、似たようなものをグループにわけていくという作業か
らはじまった。「タブー」「お金」「権利」などなど、おおざっぱにグループに名前
をつけて言った。それぞれのぐるープの完成品をみんなの前で発表し、グループワー
クは終わった。このあと3人がそれぞれのテーマで発表を行った。
まず最初に、中絶医療の現場から統計データとあわせて働く者が産科と同時に中絶ケ
アを行う葛藤などについて話された。続いて科学が中絶や胎児をどう定義してきた
か、「堕胎」や「中絶」という言葉がいつどのように使用され始めたか、そして水子
供養の話などなど、科学と宗教について発表があった。最後に中絶技法の現状とさま
ざまな角度からみた推奨される方法、さらに「Del-Em」という初期中絶の道具や薬草
レメディなどの専門家主体の医療からはなれた方法も紹介された。


たくさん考えたことがあったのですが、少し時間がたってしまい思い出しながら書き
ます。グループワークでは、とにかく短時間にたくさん思いつくまま書きました。自
分がかいた内容はたしか、「十代の妊娠」、「お金」「保険」「パートナー同意書」
「話せない」とかだったと思います。これらはそれぞれタブー、お金などのカテゴ
リーに入ることになったのですが、「パートナー同意書」が「男ともめる」などと一
緒に人間関係のカテゴリーに入っていて、自分が思ったものと違うかたちで解釈され
たことに驚きました。私は保険やお金と同じように障壁のひとつ(男ともめるのもか
べですが、、)としてなんであんなのがいるんだ的な、法制のいやなところを思って
書いたものでしたが、同じものをみて違うことを思うという瞬間を経たことが、この
大きく、複雑な中絶というテーマの分科会へ身を置くためのいい導入(イントロ)に
なりました。
最初の話で一番では、やはり5分置きに中絶のケアと妊婦検診や出産を扱う病院勤
務話が頭に残っています。助産師、助産婦、産婆、トリアゲバアサンなどの名前をさ
かのぼってさらに名前がなかったころを考えても、出産と中絶を一緒に扱うこと自体
は珍しくなかったと思います。どちらも起こる人には起こることで、よく似た過程を
追うもの(妊娠までは同じで、終わり方が違うだけ)ですし、きっといまよりもどち
らも「普通のこと」という感覚があった時代があったのではないかと思います。ただ
出産へ向けての母子保健しか学べない助産師さんが、忙しい病院の中で何の助けもな
く「妊娠・出産」と「妊娠・中絶」の間にある今の社会と医療の矛盾をそのまま受け
取って解消しなければならない状況にあるという現実にはっとさせられました。

二つ目の話では、堕胎と中絶という二つの言葉は、様々なニュアンスや含意する
意味が違うということをおしえてもらったが知りましたが、中でも堕胎は
中期中絶を含意するところにはっとしました。
 きっとまだ初期の妊娠を確認することが出来なかった時代に使われていたのかなと
考えると、言葉だけではなく「初期の中絶」ということを想像することも難しかったのかも
しれない。同じ妊娠中絶の方法を使用したとしても、「妊娠したかもしれないからす
ること」と「妊娠したのですること」が同じ行為だという人は多くないだろう。だか
らこそ自己決定が大事、と改めて思いました。
最後の発表では、ご友人が「剥爬(そうは)」という言葉を知らなかったという話
から始まりました。私も必要になって調べたときにはじめて目にしましたし、まだ年
内のことです。これは年代によるのか、意見が交換されましたが結論はでませんでし
た。文字通りゼロから無限大の中絶の技法をめぐるお話でした。日本で主に使用され
ている方法(これについても違う意見が飛び交いました。なにせきちんとしたデータ
を集めるのが難しいんですね)からWHOが推奨する方法がだいぶ違うこと。中絶する
ひとにとってどんな技術(手術そのものだけでなく、入院日数や麻酔の有無も含む)
がいいのか、という話では個人の立場や事情によって大きく変わってくるということ
も意見の交換からわかりました。

あとで話した人からも一番聞いたのが「時間が足りない」「まだまだ話すことがある
ね」ということでした。いまレジュメをみても発表者の方もたくさん話したりないか
んじが伝わってきます。興味が湧いた方は機会があればインターネットで「理系フェ
ミ研究」「リプロな日記」を検索しましょう。

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「リプロな日記」より
分科会報告2
分科会報告1
発表資料2
発表資料1

セクシャルマイノリティ差別解雇裁判



勝手に作ってしまった。使いたいひとがいればどうぞ。←
改良案も募集。というかわたしもカンパします。

毎日新聞オンラインの記事




非正規組合「ユニオンぼちぼち」は性同一性障害に対するセクハラへの犯罪と雇い止め撤回を求める裁判闘争支援を呼びかけています。The precarious workers union "Union Bochi Bochi" calls on all to support the fight against discrimination and sexual harrassment of workers from sexual minorities.
自彊館(じきょうかん)闘争にご支援を!

<労働者の使い捨てを許さない> Stop precarious labor conditions!
<マイノリティ差別を許さない> Stop discrimination of minorities in the workplace!

2004年9月から約1年半、大阪市野宿生活者巡回相談事業で働いていたKさんに、今年3月、突然の雇い止め通告。雇い止めは、Kさんの性同一性障害を差別した不当なものです。「男か女かはっきりしろ」、「野宿者から蔑視される」など差別的な言葉を浴びせかけられたあげく、仕事を取り上げられ、雇い止めにされました。

雇用主の社会福祉法人大阪自彊館側は、団体交渉の席上、雇い止めには正当な理由がないことを認めていますが、セクハラを認めず、雇い止め撤回もしません。Kさんは、泣き寝入りはしたくないと、性同一性障害に対するセクハラへの謝罪と雇い止め撤回を求める裁判闘争に立ち上がりました。

ユニオンぼちぼちも全力で闘っていきます。しかし、裁判闘争には多額の費用がかかります。ぜひ支援カンパをお寄せくださいますようお願いいたします。労働者の使い捨てを許さない、マイノリティ差別を許さないこの闘いに暖かいご支援をよろしくお願い申し上げ
ます。

※※※※※※※※※※
裁判カンパのお願い

自彊館闘争支援カンパ 1口1,000円(何口でも)
郵便振替の場合(自彊館闘争支援と明記ください)
加入者名 ユニオンぼちぼち
振替番号 00900-8-263985

※※※※※※※※※※
裁判を広めてください!
☆このメッセージは、転送・転載してください。

☆チラシを周囲の友人に渡していただければ、なお幸いです。裁判支援チラシは、右から簡単にダウンロードできます。

▼Kさんの思い

突然雇い止めを言われ、有期雇用の労働者の厳しい現実を味わっています。私は入社時に、自分が性同一性障害であることを報告して採用されました。私の仕事は、野宿生活者の巡回相談です。アルバイトとしては人並み以上に仕事をこなしてきたと思います。しかし、新しい所属長はマイノリティを理解しようとせず毛色の違う人間をいかに排除するかしか考えていないかのようで、陰に陽に仕事をさせてもらえない仕打ちを受けるようになりました。

厳しい雇用情勢下では好むと好まざるとに関わらず、多くの人が非正規雇用に甘んじざるを得ません。誰もが弱い立場に立つ危険性にさらされ社会的に排除の対象にされるかも知れないのです。団体交渉の中で自彊館幹部は「有期雇用のアルバイトは期間が来れば解雇されて当たり前」と言いました。最近、プレカリアートという言葉をよく聞くけど社会問題として非正規雇用の問題を考えないといけないと思います。私は「嫌なら辞めて他の会社へ行け」と言われたけど、そういうことを言えないような、労働者を使い捨てにできない社会を望みます。個人を尊重する社会でないと誰もが安心して暮らすことなんてできないのだと切に思います。

個人的な抗議に限界を感じ、労働組合の必要性を痛感しました。私以前にも泣き寝入りしてやめていった人もいます。職場がこのままではまた同じことの繰り返しになると思いました。泣き寝入りをしない。労働者の使い捨てを許さない。マイノリティ差別を許さない。だから裁判に訴えることにしました。どうぞ、ご支援をよろしくお願いいたします。

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ユニオンぼちぼち
毎週土曜日12時~午後6時は労働相談中!
京都市南区東九条上御霊町64-1
アンビシャス梅垣ビル1F
電 話:075-681-6904(FAX兼)
E-mail:botiboti (アットマーク)rootless.org
URL:http://rootless.org/botiboti/main.htm

Tuesday, October 10, 2006

ちゅうぜつ舟@ポーランド,アイルランド、ポルトガル


オランダのアムステルダムに事務所を置くWOMEN ON WAVES という団体があります。活動家と医師で構成されるこのグループは、モバイルクリニックを船に載せ、ポーランド,アイルランド、ポルトガルなどのちゅうぜつが違法である国の海域ぎりぎりで手術を行ったり、ちゅうぜつピル(ミフェプリストンなど)を処方したりしている。他にも世界中の安全にちゅうぜつをおこなえない国のひとたちにこのピルを届けているよう。

「ちゅうぜつ船」BBC ドキュメンタリー

Abortion Ship


Protesters greet the Langenort's arrival in Poland
Correspondent was broadcast on Sunday, 26 October, 2003 at 1915 GMT on BBC Two.
As Dr Rebecca Gomperts sails the Langenort - a floating abortion clinic - into Poland, we follow the ensuing conflict and legal battles in a country where abortion is almost entirely banned.

The week before Dr Gomperts' arrival Poland had voted - by referendum - to become part of the European Union.


Click here for a programme transcript
A predominantly Catholic country with some conservative factions and a powerful Church, parts of Polish society were still smarting from the success of the European referendum when they learned "the abortion ship" was on its way.

This was exactly what the League of Polish Families, a small party on the margins of Polish politics, had feared: it seemed no sooner had the door to a wider Europe been opened than abortion and euthanasia were on their way to Poland.

Legal battle

Our cameras follow the clash between the two sides: Dr Gomperts' security, led by Marjie Moore (a former New York City police officer) and the League of Polish Families, led by their local MPs and their followers.

Services provided on board the Langernort
In port:
Contraceptives
Pregnancy tests
General info
Offshore:
Non-surgical abortions

They try to prevent the ship from entering the harbour and "killing Polish babies", mostly by throwing eggs and paint.

They also file a legal case with the local prosecutor with very serious legal implications for Dr Gomperts' ability to work.

The Polish authorities are determined to foil Dr Gomperts' plan to take pregnant women out to sea to give them abortions where Polish law does not apply.

But they, like her, are determined to follow the letter of the law. What unfolds is a struggle of wills as Dr Gomperts finds her way around the obstructions.

Eventually she succeeds in taking some pregnant women out to international waters and giving them the abortion pill called RU-486.

We follow some of the women as they take the decision to have an abortion on the boat and also meet one who resorts to an illegal abortion because she was not able to get on Dr Gomperts' ship.

Under current Polish law, a pregnancy can be terminated only if the mother's life is in danger, if she was raped, or the embryo has grave defects.

Doctors can face up to three years in prison if they are caught performing illegal abortions.

As well as raising questions about the intractable and well-rehearsed abortion debate, the film explores a clash of two cultures that are soon to be part of the same expanded Europe.





Thursday, October 05, 2006

wiki 月経吸引法 ME

昨年の今頃は月経カップのページ(いまだスタブ)を作りましたが、今日はメンス吸引(Menstrual extraction)のページ翻訳をはじめました。翻訳のヘルプ、おかしいところなどの指摘、アドバイス広く募集中。 こちら